世界で蔓延するゾンビ麻薬“フェンタニル”、米中が協力して解決を望むほどの脅威…日本にも忍び寄る違法麻薬

イギリス・BBCの報道によると、2021年、全世界の薬物使用者数は約2億9,600万人。
この10年で23%も増加しており、薬物汚染は拡大しています。その背景には薬物が安価になったことや心理的ハードルの低下などがあり、
さらには鎮痛剤として使われていたものが合成麻薬として市場に拡散されているそうで、その象徴的な存在が“フェンタニル”です。

これは本来、がん患者のための鎮痛薬で、摂取すると幻覚症状などを引き起こし、無気力になることから別名「ゾンビ麻薬」と言われ、安価で出回っています。
とりわけアメリカではフェンタニルの過剰摂取による死亡者が激増していて、2016年は約1万8,000人だったものが2021年には約7万人に。
若年層から現役世代においては死因の1位になっており、バイデン政権ではフェンタニル対策を講じることを宣言しています。

昨年末から年明けにかけて、キャスターの堀潤はアメリカ・サンフランシスコに取材に行ったところ、
中心地からほど近い場所ではホームレスたちの生活に合成麻薬が入り込み、惨憺たる状況だったと回顧。

結果として、そこは治安が悪化し、店舗も次々に撤退。非常に穏やかで平和だった街がここ数年で大きく変容してしまったそうです。
堀が撮影してきた写真や映像を観て、キャスターの豊崎由里絵も「私も8年前に観光でサンフランシスコに行ったけど、様子が全然違う」と驚きを隠せません。

https://s.mxtv.jp/tokyomxplus/mx/article/202403220650/detail/