台湾地震、太魯閣渓谷などの孤立状態が解消…トルコの救助隊が無人機で捜索
台湾東部・花蓮沖を震源とする地震で、トルコの無人機(ドローン)を専門とする救助隊が7日、行方不明者の捜索救助活動に加わり、上空からドローンで捜索を行った。花蓮の有名観光地の 太魯閣タロコ 渓谷などでは一時700人超が足止めされていたが、孤立状態は解消された。

7日、台湾東部・花蓮で、無人機(ドローン)を確認するトルコの捜索隊=台湾の花蓮当局提供の動画から
台湾当局によると、花蓮に派遣されたのはトルコ航空当局のドローン専門家7人。オーストラリア旅券を持つ外国人ら5人が崖の崩落に巻き込まれたとみられる渓谷沿いの歩道を上空から撮影した。7日に新たな発見はなかったが、捜索救助活動は危険を伴うため、ドローンで撮影した映像を基に現場を立体的に再現し、活動にあたる消防隊員の安全確保に役立てるという。

今回の地震で、海外の救助隊が台湾で活動するのはトルコが初めて。2400人以上の死者を出した1999年9月の台湾大地震の際、最初に台湾を支援した国がトルコだった。台湾もトルコとシリアで計6万人超が死亡した昨年2月の地震で、トルコへ捜索救助チームを派遣した。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20240407-OYT1T50107/