北海道新聞社が5~7日に行った全道世論調査で、道がヒグマの捕獲頭数を増やす取り組みを進めていることについて「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答した賛成派は計86%に上った。賛成の理由では「人や家畜、農作物の被害が増えたから」が54%と過半数を占めた。

 道は人とのあつれき低減のため、約30年間続けてきたヒグマの保護政策を転換し、捕獲目標数を定めて現在よりも個体数を減らす方針を打ち出している。

 「捕獲頭数を増やすことに賛成か反対か」を尋ねたところ「賛成」は52%、「どちらかといえば賛成」は34%だった。反対派の「どちらかといえば反対」は10%、「反対」は4%。「分からない・答えない」は1%だった。

 賛成の理由で2番目に多かったのは「市街地でのヒグマの出没情報が増えたから」で27%。次いで「生息頭数が過剰だから」が12%、「登山や川釣り、キャンプなどがしづらくなったから」が7%だった。

 一方、反対の理由では「ヒグマが人里に来なくてすむ自然の維持・回復こそ重要だから」が最多の62%。「シカなどほかの動物が増えすぎることにつながるから」が19%、「個体数が減りすぎないか心配だから」が10%、「かわいそうだから」が6%で続いた。

(後略)

https://news.yahoo.co.jp/articles/719ba906df6ebe920d107692115cd9b836fdaf17