「10円」を維持するための工夫
 かつて駄菓子問屋街と言われた東京・日暮里。昭和中期には駅周辺に160もの店舗が軒を連ねていたが、現在は「大屋商店」だけになってしまった。

 ラムネ、うまい棒、チロルチョコ、よっちゃんイカ、あんこ玉、どんどん焼き……。店内を見渡すと、それらの駄菓子が詰まった紙パックや袋、プラスチックケースが所狭しと積み上がっている。その数約300種類。このうち約97%の駄菓子がここ数年で値上がりし、税別10円の駄菓子はごくわずかになったと、店員の水野雅美さん(65歳)が説明する。

 「うまい棒が値上がりした時に、他の駄菓子もみんな便乗値上げしました。それにウクライナ戦争による小麦の高騰が拍車をかけた。昨年秋頃からはチョコレート系も上がりました。駄菓子の値段は平均すると5割は上がっていますね。うまい棒はまだマシなほうですよ」

 そんな中でも税別10円を維持できているのは、やおきんのあられ菓子「餅太郎」ぐらいだ。水野さんが語る。

 「このご時世で10円のままなのが不思議なんですよ。餅太郎は塩味ですが、同社のソース味『どんどん焼き』は20円から30円に値上がりしましたので、そういう形で調整しているのかなと思います」
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/563b546a77f37040e6212b3da8bab87f9df3cc05

餅太郎
あっさりとした塩味が後を引くあられです。落花生が1粒入っています。
内容量6g
賞味期限120日
メーカー小売価格10円
https://www.yaokin.com/products_search/snack/item_M02001