留学生は学生か、労働者か 従業員の9割が外国人のコンビニ
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留学生は学生か、労働者か

東京・赤坂のセブン―イレブン。同じオーナーが経営する4店舗の従業員60人のうち9割が外国人で日本人は6人しかいない。ネパール、中国、ベトナムなどの8カ国で、半数が大学や日本語学校に通う留学生だ。

トラック運転手に外国人が増えた理由

同胞が集まる理由

オーナーの男性(72)は脱サラして平成15年に店を始めたが、人手不足は当初から深刻だった。近くの日本語学校へ何度も足を運び、アルバイトを頼んだ。

一人が働き始めると、友達やその友達を誘う。さらに各国とも独自のコミュニティーがあり、交流サイト(SNS)などを通じて知人が集まる。同じ出身国とみられる店員の割合が高いコンビニをよく見かけるのは、そんな事情もあるという。

オーナーは「最近は支払い方法も多様化し、商品の在庫管理から調理、宅配便や振り込みなど仕事が煩雑化した。言葉の壁はあるが、彼らは同じ国の先輩に教わりながら難なくこなしている」

同胞がいるからこそ仕事ののみ込みも早くなり、無断欠勤も少なくなる。さらに彼らの多くは「日本語を学びたい」という意識が強く、工場のような寡黙な単純作業よりも接客業を選ぶ傾向がある。洗練された日本のコンビニのユニフォームは「かっこいい」という憧れも大きいという。