https://ananweb.jp/column/yoisyokuzai/545505/
朝バナナ集中力が続かない…「ワンパターン朝食で疲れやすい人」の特徴と対策
4月も半ばを過ぎ新年度の疲れを感じ始めている人も多いかもしれません気力が続かず「早くも5月病かも」という声も聞こえてきますとはいえゴールデンウィークに向けてまだまだがんばりが必要な時期ですそこで中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が疲れを感じやすい人におすすめの食薬習慣とNG習慣を教えてくれます
GWまであと少しですがそろそろ新生活の疲れが溜まってきていませんかとくに環境が変わっていないという人も4月は疲れやすいですよね疲れやすいということは朝もつらいし集中力も続かないし睡眠の質も悪いという状況になっていることが多いと思いますなんだか言葉を羅列するだけで憂鬱になりそうですね
一方で今年のGWは大型連休になる人も多いので心待ちにする気持ちも大きいはずですがその前までに終わらせなければならない仕事や出かける準備などで疲れてしまい効率よく動くことができないと焦りと疲労ばかりが蓄積していきますさらにGWに入ってからも旅行や帰省など体力のいる移動やイベントが待ち受けている人は今から疲れ果ててしまっているとせっかくの楽しみもバテバテで休み明けに5月病に突入してしまう可能性もありますできるかぎりその日の疲れはその日のうちにリセットしていきたいですね
ということで今週は疲れやすさを何とかしたいという人のための食薬習慣を紹介していきます
今週は疲れやすくなっているときの食薬習慣
朝起きて「あー疲れた」仕事を始めてすぐ「休みたい」どこかへ出かけても「もう帰りたい」…気力がマイナスになってしまうことってありますよね誰にも急かされず時間も無限にあり周りの人のことも一切考える必要がないのであればぐーたらしていたいですがそういうわけにはいきません特に4月のGW直前は気力を充実させテキパキ動きたい時期だと思います
漢方医学では疲れやすい状況を『気虚』といいますとくに食事のバランスや食べるタイミングが乱れていたり欠食することが多かったり胃腸に負担がかかるような食事のとり方をすることで『脾気』が不足して疲れていることがありますまた寝ても寝ても寝足りない感じがしたり忍耐力が足りないと感じるときにはストレスや睡眠不足により副腎が疲れてしまい『腎気』が不足して疲れていることもあります
ということで今週食べるとよい食材は『腎』や『脾』の働きを助け『気』を充実させる【手羽先ともち麦の参鶏湯風】がおすすめです
そして逆にNG習慣は【朝はバナナだけ】ですませる食習慣です
食薬ごはん【手羽先ともち麦の参鶏湯風】
『腎気』や『脾気』を補う手羽先をよく煮込んで作る簡易参鶏湯です具材に『腎』の働きを助けるきくらげや『補気』をサポートするニンニクや生姜ストレスの改善に役立つ大葉などを使って疲れを吹き飛ばしましょうさらにお米の代わりにもち麦を使うと血糖値の急上昇を抑えたり腸内環境を整える働きもプラスできます
<材料>
もち麦100g
手羽先6-8本(1パック)
ニンニク2片(スライス)
生姜2片(千切り)
水700ml
きくらげお好みで
醤油・酒・みりん各大さじ1
塩お好みで
大葉お好みで
<作り方>
材料を30分以上よく煮込んでトロミがついたら大葉を添えて完成
NG行動【朝はバナナだけ】
朝は時間がないし何も食べないと頭も働かないし糖分がとれて腸活になるバナナは最高!と考え朝食はバナナだけで済ませるという人は多いかもしれませんバナナは糖分や食物繊維ミネラルなども摂ることができていいと思いますですが疲れやすいとお悩みのかたは朝にタンパク質の摂取も同時に行うことがおすすめです疲れにくい体づくりや睡眠の質を向上させるためには十分なタンパク質の摂取が必要不可欠だからです
焼きバナナにきな粉をかけたものとゆで玉子を食べたりバナナと納豆とツナサラダを食べたりとひと工夫加えてみるのはいかがでしょうか朝食は毎日似たようなものを繰り返すかたがほとんどです毎日繰り返しやすい食事内容が時間をかけて体調や体質に大きな影響をもたらします疲れやすい体質を改善したいと考えるときにはパターン化してしまっている朝食の見直しをしてみてはいかがでしょうか
4月はあっと言う間でしたね変化が多い時期は過ぎるのを早く感じます日々の生活は忙しいと思いますが忙しい時ほど食事の時間だけでもご自愛食でケアしてあげてみてはいかがでしょうかそのほかにも心と体を強くするレシピは『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介していますもっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください