能登町松波の松波館下(かんか)婦人会が29日、町役場内浦総合支所でボランティアへの炊き出しを行った。被災している地元女性8人の手でカレーライス約100食が振る舞われた。

 ボランティアが多く訪れる大型連休に合わせ実施され、作業合間の休憩に訪れた人たちが腹を満たした。
 同会会長の山松静子さん(67)によると、支援に訪れるボランティアの食事はカップ麺などが多いということを聞き、婦人会として初めて炊き出しを行った。「多くの人に助けてもらったがこれまで何のお礼もできなかった」と話し、「炊き出しで感謝の気持ちを伝えたい」とカレーを配った。

 神奈川県から訪れた中村道(とおる)さん(49)は「カレーはボリューム満点で、支援活動の励みになった」と話した。同会は来月12日にも同じ場所で炊き出しをする予定。 (桜井泰)https://www.chunichi.co.jp/article/892129?rct=k_ishikawa