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慈悲深く慈愛あまねき神の御名において
欧米諸国の一般の若者たちへ

(中略

今日、アルカイダ、タリバン、彼らを引き継ぐ悪しきグループの創設、あるいは強化、武装化にアメリカ合衆国が関わっていることを知らない人はほとんどいない。

(中略

世界の多くの国は自らの民族の土着の文化に誇りを持っている。そうした文化は成長する中で、数百年の間、人類社会に十分に栄養を与えてきた。イスラム世界もこうしたことの例外ではない。だが現代において、西側の世界は最新の手段を用いることで、世界の文化を同じものにしようとしている。私は他の国民への西側の文化の強要と独立した文化への軽視は、非常に害のある静かな暴力だと考える。豊かな文化の軽視と、これらの文化の最も敬うべき部分への侮辱が行われている一方で、代替の文化は代替の能力を有していない。例えば、残念ながら西側の文化の基本的な問題となっている「暴力主義」や「道徳的退廃」により、この文化の地位をその発祥地においてすら低下させている。

(中略

私は文化の結びつきの重要性や価値を否定していない。この結びつきは自然な状況の中で、またそれを受け入れる社会が尊重される中で行われるときに、成長と向上、豊かさをもたらす。これに対して、強要された異なったものの結びつきは失敗した有害なものだ。最大の遺憾をもって、ISISなどの卑劣なグループはこのような輸入文化との失敗した結合の産物であると言うべきだ。もし問題が本当に信条的なものなら、植民地主義の時代の前にもイスラム世界にこのような現象が見られただろうが、歴史はそうではないことを証明している。歴史的に明らかな証拠ははっきりと、どのようにして、あるベドウィン族の中での植民地主義と、現在孤立している過激派思想の融合が、この地域に急進派の種を植えたのかということを示している。そうでなければ、一人の人間の命を奪うことは人類すべてを殺すことに等しいと考えている世界の最も道徳的で人間的な宗教の中からISISのような屑を出すことができるというのだ?
その一方で、なぜヨーロッパで生まれ、その環境の中で思想や精神を養った人々が、このようなグループにひきつけられるのかと問うべきだろう。戦場に1,2度行った人々が突然過激になり、同胞に銃弾を浴びせるということが信じられるだろうか?暴力にまみれた環境の中で、長い間不健全な文化の養分を吸ってきた影響を絶対に忘れるべきではない。これに関して包括的な分析を行うべきだ。その分析は、社会の明らかになっている、また隠れた汚れを見出すものだ。おそらく産業的、経済的発展の中で、不平等や、時に法的、構造的な差別を受けて西側社会の一部の人々の中に植えつけられた深い憎悪は、精神的な問題を作り出し、それらは時に病的な形で現れる。
いずれにせよ、自分たちの社会の表面の膜を裂き、問題や憎しみを見つけ、それを払拭すべきなのはあなた方である。そして亀裂を深めるのではなく修復すべきだ。

(中略

セイエド・アリー・ハーメネイー
1394年アーザル月8日