JR西日本は、大阪・関西万博の開催にあわせ、「WEST EXPRESS 銀河」を特別ルートで運転します。

【画像】JR西日本最新の夜行列車「WEST EXPRESS 銀河」の車内とは?

 WEST EXPRESS 銀河は、JR西日本が「新たな長距離列車」として2020年9月に営業運転を開始した列車。

京阪神を中心に、山陰方面、山陽方面、紀南方面と、シーズンごとに行先を変えて運転されています。

 今回この列車が走るのは、先の主な3方面ではなく、敦賀~新大阪間。

それも夜行列車としての運転です。

敦賀駅発では、敦賀駅を21時30分過ぎに出発し、新大阪駅には翌7時過ぎに到着。

新大阪駅発では、新大阪駅を23時前に発ち、敦賀駅には翌7時過ぎの到着です。

新大阪~敦賀間では、特急「サンダーバード」が1時間20分程度(湖西線経由)で走破しているため、

今回のWEST EXPRESS 銀河は、定期列車よりも最大で7倍以上の時間を要していることになります。

 このような列車が設定された背景には、ホテルに宿泊せず、朝早くから、または夜遅くまで、万博会場に滞在できるように、との考えがあったよう。

寝ながら移動できる夜行列車のため、時間を有効活用することができるのです。

 また、JR西日本では、今回のWEST EXPRESS 銀河は、1985年の「つくば万博」開催時に運転された

「エキスポドリーム号」を彷彿とさせる列車と説明しており、同列車もモチーフとしているようです。

 エキスポドリーム号は、土浦~万博中央(臨時駅、その後ひたち野うしく駅として事実上復活)間で運転された、臨時夜行列車。

会場周辺のホテル不足を補うことを目的に設定されていました。

走行距離は約9キロと非常に短く、土浦駅で乗客を乗せた後は、一度同駅の留置線に引き上げ、翌朝に万博中央駅へと向かっていました。

 今回のWEST EXPRESS 銀河は、130キロ程度(湖西線経由)ないし150キロ程度(米原経由)と、つくば万博時のエキスポドリーム号と比較すれば長い距離ですが、

それでも夜行列車としては短い距離を走るのは、40年前の万博と同じです。

なお、今回の臨時列車は、かつてのエキスポドリーム号と同様、「途中駅で約6時間~7時間ほど停車」(JR西日本広報担当者)するといいます。

 敦賀~新大阪間を夜行列車で走るWEST EXPRESS 銀河は、敦賀駅発が5月23日発、30日発、新大阪駅発が5月24日発、31日発の設定。

いずれも旅行商品としての販売で、「みどりの窓口」などできっぷを購入して乗車することはできません。

また、ツアーでのWEST EXPRESS 銀河乗車は片道のみで、往路または復路は各自移動です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8476bf9fdefb96e22ebf2b3daf33b9556ed7d28