
大阪・関西万博はスマートフォンアプリが複数乱立し、来場者から不満が出ている。地図や決済といった機能が分散し、利便性が悪いためだ。日本国際博覧会協会は資源を節約する観点でアプリ利用を呼びかけるが、有料の紙地図には連日行列ができる。充電不足や通信障害の懸念も足かせになっている。
公式アプリ「EXPO(エキスポ) 2025 Visitors」は飲食や物販を含めた情報を網羅的に紹介する必須アプリとされる。17日の来場者100人に聞いたところ、ダウンロードしていたのは57人だった。使い勝手を聞くと「会場マップの検索機能が使いにくい」「パビリオンを拡大しても名前が表示されない」との指摘があった。
場内で販売する紙の地図は200円で、長蛇の列ができるときもあった。
会場は完全キャッシュレスで、万博独自の電子マネーを使うには「EXPO2025デジタルウォレット」が必要。ある来場者は「一つにまとめることはできなかったのか」と不満を漏らした。充電不足を心配し利用をためらう人もいた。
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