
迷惑系外国人インフルエンサー、その根底にある見過ごせない人種差別
https://news.yahoo.co.jp/articles/d658407750afa5715bd170978fbee66f0fa7771f
<迷惑動画もその切り取り動画も、関心は周囲の無反応な日本人に向いている>
■動画のテーマは「仮面のように凍りついた周囲の日本人」
それでも優等生は笑わない、そうすると最後には悪ガキは、優等生をくすぐろうとしたり、あるいは怒ってみたり明らかな迷惑行為にエスカレートして担任の先生にお目玉を食らうことになります。今回話題になっている迷惑系の動画というのは、この構図に似ています。
笑わない優等生に対して、行為がエスカレートしていくわけですが、仮にこのシーンの全体像を動画にするのであれば、最初は変顔攻撃をしている悪ガキが主役です。ですが、行為がエスカレートしていくにつれて、動画のフォーカスは「笑わない優等生」に移動していきます。変顔攻撃がエスカレートするのと、いつまでも笑わない優等生の対比とか緊張関係も「面白い」わけですが、それ以上に「笑わない優等生」の不思議さ、突き抜け感、例外的な感じが「面白いテーマ」になっていきます。
現在、この迷惑系インフルエンサーがやっているのは、これです。動画のテーマは、もはや自分の迷惑行為ではありません。どんどん行為をエスカレートさせているのに、笑わないし、直接注意もしない「仮面のように凍りついた周囲の日本人」へと動画のテーマが移っているのです。バズっているのは、そのためです。反社会行為がまかり通ることで爽快感を得ているのではないのです。