「ミライのじぶん」画像
健康データ反映せず 高額協賛企業に

 大阪・関西万博に大阪府市などが出展する大阪ヘルスケアパビリオンが、同館での「カラダ測定の結果をもとに生成する」と宣伝している25年後の「ミライのじぶん」の画像の容姿には、同館で測定した健康データがほとんど反映されていないことがわかりました。

 同館のモニター画面に「あなたの身長、顔写真、年齢及びその年齢の標準体型を用いて生成」と小さく表示されますが、先月の内覧会では、利用するのは「顔写真と身長のみ」で「その他の情報は反映されません」と明記していました。

 同館の「カラダ測定ポッド」では、心血管・筋骨格・脳・視覚・肌・髪・歯の7項目の健康データをセンサーで測定し、AからEまでの5段階で評価。次のコーナーでは、「ミライのじぶん」の画像といまの自分の各項目の健康ランクが、他人でも見ることができる場所でさらされます。

 一方、「健康データをもとに作成された25年後の自分」が見られることを売りに同館が来館者から取った多様な健康データは、顔画像等を削除するなどして高額協賛企業等に提供されます。
活用権をもつ協賛者には、セブン―イレブン・ジャパン、西日本旅客鉄道、ロート製薬、SBIホールディングス、株式会社サイエンスなどが名を連ねています。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik25/2025-04-19/2025041903_01_0.html