>>246
「もちろんパンダがいなくなるのは大きい。しかし、一方で、パンダがいなかった1994年以前も、白浜は観光の町としてやってこられた、その実績があるわけです。パンダが白浜からいなくなる今、改めて、白浜の魅力とは何かを問い直し、町を活性化させる起爆剤としたい。パンダは素晴らしい観光資源でしたが、それをどう扱うかのボールは常に中国側にあります。そしてそこには必ず政治が絡んでくる。不確定な要素が大きいのです。一方で、白浜には、独自の歴史と魅力にあふれる観光名所がたくさんあり、それは何者にも左右されない、今そこにある町の財産です。先人たちが築き上げた貴重な財産のあり方を見直し、活性化させる。その原点に立ち戻りたい。残念ですが、白浜にパンダがもう返ってこない可能性もあるでしょう。それを見据え、これまでの“パンダ依存”を見直し、“ポストパンダ”の目玉として何がアピールできるのか。今回の件を機に、観光の町・白浜の再生をより一層図っていきたいと思います」