「日本導入1台のみ」ブガッティ「シロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエル」が納車! いったいどんな人がオーダーしたのか

2020年11月24日に、ブガッティが20台限定で発表した「シロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエル」のうちの1台を、なんと日本のカスタマーがオーダーしていました。

世界限定20台の空のレジェンドたち

 世界限定20台のブガッティ「シロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエル」が、日本のオーナーに納車された。発表当時の車両価格は288万ユーロ(邦貨換算約3億6000万円)であったが、いったいどのような人物がオーダーしたのだろうか。

 まず、ブガッティ シロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエルがどのようなクルマであるのかを説明しよう。ベースは「シロン・スポーツ」で、ブガッティに縁のあるパイロットたちの偉業を称えるモデルである。1920年代から1930年代にかけてブガッティで活躍したレーシングドライバー(アルベルト・ディーヴォ、ロベール・ベノワ、バルトロメオ・コンスタンティーニ)たちは、もともとフランス空軍に所属したパイロットであった。彼らの業績と伝説を称えた限定モデルが、レジェンデ・ドゥ・シエルなのである。

 マットグレー(Gris Serpent)のボディカラーは、1920年代の航空機の外装色を現代的に解釈。フロントノーズからフード、ルーフ、リアウィングへと、ホワイトの光沢センターストライプ続いており、フロントフェンダーには、プロペラと「Les Legendes Du Ciel」のロゴがあしらわれた。

 そして、ブラックカーボンファイバーのサイドシルの前部には、フランスを象徴するブルー、ホワイト、レッドのトリコロールが装飾されている。

 さらに、フロントのラジエーターグリルはグロスブラックで仕上げられており、グリル内のメッシュは、パレードで編隊飛行する航空機を彷彿させるレーザーカットが施されている。

●ところでシロンオーナーってどんな人物?

 ブガッティをオーダーするカスタマーは、いったいどのような人物なのであろうか。スカイグループに広報部に問い合わせてみたところ、次のような回答を得ることができた。

・このシロンでブガッティは、スカイグループとして何台目の納車になったのでしょうか?

「生憎、具体的な数字は控えさせていただきます」

・これからあと、何台くらいシロンの納車が控えているのでしょうか。

「納車を控えている車両はございますが、こちらも具体的な数字は控えさせていただきます」

・シロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエルは、日本に何台正規導入される予定なのでしょうか。

「1台のみとなります」

・どのような人がシロンを購入しているのでしょうか。また、ほかにどのようなブランドのクルマをお持ちの人たちなのでしょうか。

「経営者と資産家の人が多い印象です。パガーニ、またフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンなどの1億円を超える限定車両や、クラシックカーなどをお持ちの人が多くいらっしゃいます」

 予想していたとおり、シロンをガレージに迎えようというオーナーは相応の好事家であることがわかった。また、ブランドに関係なくハイパーカーやスーパーカーを複数台所有していることから、今回納車されたシロン・スポーツ・レジェンデ・ドゥ・シエルをオーダーした人物は、ひょっとしたら「EB110」や「ヴェイロン」なども所有しているのかもしれない。歴代ブガッティをガレージに並べるとしたら、それはなんとも高尚なコレクションである。
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