「店内放送」は隠語だらけ? 「川中さま」が“万引犯”を指しているって本当?
Q.商業施設での店内放送で、店員同士の意思疎通のため、客に分からないように隠語を使っているのは本当ですか。本当の場合、なぜ、客に分からないようにするのですか。

大庭さん「本当です。緊急で店員同士で共有しなければいけない内容を直接的な言葉で表現することで、客に悪い印象を与えてしまう、あるいは混乱させてしまうことを防ぐためです。例えば、店内で万引行為が発生した場合、『万引が行われています』といった直接的な表現で店内放送を流してしまうと、『店内に犯罪者がうろついているのか』という不安を客に与えてしまいます。

あるいは店内でゴキブリなどの害虫が目撃された場合、『害虫がいます』のような直接的な表現で店内放送を流してしまうと、店内が不衛生なのではないかという悪い印象を客に与えてしまいます。このような事態の発生を防ぐために隠語が使われています。隠語は多くの商業施設で共通するものもあれば、それぞれの商業施設で独自に使われているものもあります」

Q.店内放送で「川中さま」という名前が出たときは、万引犯を指している場合があると聞いたのですが本当ですか。本当の場合、なぜ、万引犯のことを「川中」という名前で呼ぶのですか。

大庭さん「店が万引犯を発見したとき、『川中さま』という隠語を使い、店内放送で店員向けの連絡を行うことがあるのは事実です。『買わなかった(かわなかった)』という意味合いで『川中(かわなか)』という言葉を使っているというのが通説です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0184da64ce014f342d6aec2309f35f65fe8a6d77