ゲームエンジン「Unreal Engine」や人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」の開発元として知られるEpic Gamesのティム・スウィーニーCEOが、一度ゲームを購入すれば複数のプラットフォームでまたがってゲームがプレイできるようになるシステムの開発に取り組んでいると語っています。

スウィーニーCEOは「1つのプラットフォームでゲームを購入した場合、その他のプラットフォームでもそのゲームを所有できるようにすべき」というアイデアについて、Bloombergに語っています。
現在、多くのタイトルがPC版やPlayStation版、Xbox版、Nintendo Switch版など複数のプラットフォームにまたがり販売されていますが、例えばPlayStation版を購入したからといってPC版もプレイできるようになるわけではありません。
そのため、一部のゲームメーカーは複数のプラットフォームにまたがって同じタイトルを販売することで、より多くの収益を上げています。
しかし、スウィーニーCEOは本来ユーザーはゲームをプレイするためのライセンスを購入しているはずなので、プラットフォーム別に同じタイトルを購入しなければいけないという現状のは「おかしなものである」と指摘。

一方で、ゲームメーカー側からすれば複数のプラットフォームにまたがってゲームをリリースすることで、ひとりのユーザーから複数回にわたって同じタイトルを購入してもらうことができれば、単純に「儲け」につながります。そのため、このような慣習を止めようという企業はいませんでした。

パッケージ版が当たり前だった一昔前とは異なり、記事作成時点ではすべてのゲームプラットフォームがデジタル版の購入に対応しています。
そのため、パッケージ版の製造コストが不要となった現代では、一度ゲームを購入すればすべてのプラットフォームで同じゲームがプレイできるようにすべきであるとスウィーニーCEOは主張しています。

スウィーニーCEOは「今世界が本当に必要としているのは、すべてのプラットフォームで機能する単一のゲームストアです」と語り、Epic Gamesは開発者やサービスプロバイダーと協力し、「すべてのデバイスとすべてのプラットフォームでゲームがプレイできるような、1か所でゲームを購入できるシステム」の開発に取り組んでいるとしました。


GIGAZINE: Epic Gamesが「一度ゲームを購入すれば複数のプラットフォームでゲームがプレイできるようになるシステム」の開発に取り組んでいる.
https://gigazine.net/news/20211129-epic-games-tim-sweeney-break-walls-gaming/