同社の研究機関・日本睡眠科学研究所で睡眠や生体リズムの研究を担う安藤翠さんは言う。

「仕事のパフォーマンス向上やミスの予防のため、昼過ぎに短時間の仮眠を推奨しています」

 実際、短時間の昼寝を継続して取り入れた社員のうち、約9割が「ストレス」や「午後の眠気」が減ったと回答した。

 業務時間中に短時間の昼寝を取り入れることは「パワーナップ(積極的仮眠)」とも呼ばれ、数年前から推奨する企業が増え始めた。
広島大学の林光緒教授(睡眠科学)も、短時間の昼寝の効果をこう説く。

「昼下がりに短い仮眠をすると、その後の脳の覚醒レベルが上がることがわかっています。集中力が高まり、作業時のミスが減ってかかる時間も短縮される。仕事に向き合う意欲も高まります。特に、日本人は慢性的な睡眠不足を抱えて、知らず知らずのうちにパフォーマンスが下がっている人が多い。昼寝の効果は高いと考えられます」

https://news.yahoo.co.jp/articles/ede6f5e271da27cf7b209c9031ccc75d587bb50f?page=1