2021年12月02日 12時34分 JST
眼鏡のディズニーヒロイン誕生。かつて9歳の女の子は「眼鏡キャラはオタクと呼ばれ、不公平だ」と訴えた

多くの子どもたちが楽しみにしているディズニーの長編劇場アニメ。

実はイギリスに住む、眼鏡をかけているある女の子は数年前から「眼鏡をかけたディズニーのプリンセス」の存在を望んできた。

2019年、当時9歳だったロウリー・ムーアさんはBBCの取材で、「眼鏡をかけたディズニーのキャラクターは、美しいというよりもオタクと見なされることが多い」という考えを明かした。ディズニー作品を見て育ったというムーアさんは「プリンセスは美しい」と思い、そして、眼鏡をかけたプリンセスがいないことで、「私は十分に美しくないのではないか」と感じていたという。

ムーアさんは、当時のウォルト・ディズニー・カンパニーCEOのロバート・アイガー氏に手紙を書き、「眼鏡をかけている女の子はたくさんいて、自分のようには感じてほしくありません」「悲しいことに、眼鏡をかけているキャラクターのほとんどはオタクと呼ばれ、それは公平ではないと思います」と訴えた。

残念ながら、ムーアさんにアイガー氏からの返事はなかったようだ。BBCの問い合わせに対し、ディズニーの広報担当から「ディズニーは、すべての子供に親しみやすいキャラクターを作り続けることに、引き続き取り組んでいきます」とだけ返答があったという。


こうしたムーアさんの行動が、『ミラベルと魔法だらけの家』に影響を及ぼしたのかは、制作陣からは明らかにはなっていないようだ。

映画サイト「シネマトゥデイ」のインタビューで、監督の1人、ジャレド・ブッシュ氏は、眼鏡をかけたディズニーヒロインの誕生について、「ついにその時が来た」とコメント。ミラベルの「ミラ」は、スペイン語で「見る」という意味を持ち、眼鏡は「家族内における視点」という作品のテーマと結びついたものだと明かしている。
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