「ベルランゴ」ヒットの理由は? 国産ミニバン&SUVからの乗り換え需要も
https://response.jp/article/2021/08/10/348487.html

本国でも「バカンス・エクスプレス」の気が強い一台で、日本のオーナーも大半がファミリーカーとして購入していることが予想されるが、PSAジャパンでシトロエンのブランドマネージャーを務める中山領氏に聞いてみたところ、意外な事実が発覚した。

「じつは従来もシトロエンに乗られていた方は15%のみで、新規顧客が85%。うち半分弱、つまり全体のほぼ4割は国産車からの乗り換えなんです」

セカンドまたはサードカーという増車ケースも15%ほどで、シトロエンtoシトロエン(・ベルランゴ)の乗り換えでは、先立つヒット作である『C3』の1回目車検に伴うケースが多いとか。だが圧倒的に目立って多いのは、年齢層的には40代前半、国産ミニバンや国産SUVとの比較検討・乗り換え組だとか。中山氏は具体的な車種名には踏み込まないものの、それこそ『ノア/ヴォクシー』に『セレナ』に『ステップワゴン』、『シエンタ』に『フリード』といった辺りですか? と尋ねると否定しない。

「国産車から乗り換えてくださった方がベルランゴに見い出しているのは、モノスペースの車型や積載性は元より、“個性的なデザイン”と“スライドドア”なんですよ。こだわりはあるけど、クルマよりアクティヴィティ重視層という雰囲気です」