ホンダ、「インサイト」など3車種の国内販売を来年終了…次世代車の開発急ぐ

 ホンダが、同社初のハイブリッド車(HV)として開発した「インサイト」など3車種の国内生産と販売を2022年に終了することがわかった。販売車種の見直しを進め、電気自動車(EV)など次世代車の開発を急ぐ。
 インサイトは1999年に初代が発売された。09年発売の2代目ではトヨタ自動車の「プリウス」と「HV戦争」と呼ばれる販売競争を繰り広げ、HV普及に一役買った。14年に生産を一度終了し、3代目となる現行型は18年から販売している。国内ではセダンの人気低迷で不調だった。
 スポーツ用多目的車(SUV)「CR―V」と小型ワゴン車「シャトル」も来年、国内生産と販売を打ち切る。CR―VはホンダのSUVの先駆けとして1995年に発売され人気を集めたが、近年は北米市場のニーズに合わせて大型化が進み、国内では苦戦していた。海外では好調なため存続する可能性がある。シャトルは小型車「フィット」の派生車「フィットシャトル」の後継モデルとして2015年に発売された。
 ホンダは40年に世界で販売する新車の全てをEVと燃料電池車(FCV)にする方針を掲げている。ガソリン車やHVを中心とする車種構成の見直しを進めており、今月末にはミニバン「オデッセイ」や高級セダン「レジェンド」などの生産を終了し、狭山工場(埼玉県)での完成車生産を取りやめる。
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