中国、対インド係争地で橋建設 一方的命名も、緊張再燃の恐れ
2022年01月10日07時15分


 【ニューデリー、北京時事】
インドと3000キロ以上に上る未画定の国境をめぐって争う中国が、係争地での動きを活発化させている。
橋の建設を開始したほか、一方的に中国的な地名を設定。両国の国境地帯では2020年に45年ぶりに死者を出す軍同士の衝突が起きており、緊張の再燃が懸念されている。

 橋の建設が始まったのは、インド北部ラダック地方と中国チベット自治区の実効支配線をまたぐパンゴン湖上。
インドの民放NDTVは今月3日、衛星画像を基に橋の建設が進む様子を伝え、「兵力や大型兵器の移動が容易になる」と伝えた。
両軍は21年2月、協議の上でパンゴン湖周辺から撤退している。
 中国は昨年12月29日には、インドが実効支配する北東部アルナチャルプラデシュ州内に「古里」「馬加」といった漢字表記の「公式名称」を一方的に発表。
州内では中国側の集落建設も報じられている。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022010900163&;g=int&