蕎麦屋のひっそりメニュー「天ぬき」を食べる

板わさ、なめこおろしあたりはわかる。
天種っていうのはかきあげみたいなやつだったか。その隣にあったのが気になった。
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「天ぬき」である。これはなんだろう。
「天」はたぶん、天ぷらの「天」だと思う。これは予想がつく。
ただ、そこに「ぬき」と続くからよくわからない。
仮に、「天ぷらの入った蕎麦から天ぷらを抜いたもの」だとしたら、それはただのかけそばではないか。

名前にも謎が漂うこのメニュー。実際に食べてみよう。店主に「もりそばと、天ぬきで」と告げると、
「もりそばと、……天ぬきの方で」と確認してきた。
その言い方のニュアンスに、「へえ、天ぬき頼むんだ」というような感じが受け取れた。

厨房から油がジュッという音が聞こえてくる。しばらくしてやってきたのたがこれだ。
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これが「天ぬき」。かき揚げが蕎麦つゆに浸っているもののように見えるだろう。それで正解だ。
「天ぬき」を言葉で説明すると、そういうことになる。

調べてみたところ、「天ぬき」とは「天ぷらそばのそばぬき」であって、
それが略されて「天ぬき」となったものだそうだ。

飾り切りしたかまぼこも蕎麦屋っぽい
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https://dailyportalz.jp/kiji/try-eat-Ten-nuki