4日に開幕する北京五輪に出場する日本選手団本部による開幕前記者会見が3日、
北京市内のメーンプレスセンターで行われた。

大会を巡っては、一部の国の選手団が中国の通信回線を通じた個人情報抜き取りや行動監視を警戒し、
自国選手に個人のスマートフォンを持ち込まないよう呼び掛けている。
英メディアによると、米国、英国、カナダ、スイス、スウェーデン、ドイツ、オランダの
欧米諸国7カ国の選手やコーチら約千人が使い捨てのスマートフォンを使う見込みだという。

日本選手団としての、個人スマホ利用への注意喚起について、
伊東秀仁団長は「一部の国ではアプリについて話されているが、
我々はこのアプリについて2週間前にこのアプリ入れないと、この国に入れないということがありまして、
体温の観察ですとか、そのために我々の中では個人のスマホを使っている選手もいる」とした上で、
「このアプリが本当に色んなことに使われるかというと、それも分かりません。
(IOCが)セキュリティー会社で調査をして、サイバーの専門の会社に。
今のところそれが絶対に使われるという評価は受けていないというのもありまして。
日本に帰ってこのアプリを消すこともできますので、今のところそれ以上のことはしておりません」と、
制限は設けていないことを明かした。選手にはスポンサーからスマートフォンが1台ずつ支給されているという。

大会においては、各国代表団や報道関係者などが入国前に公式アプリ「MY2022」をスマホにインストールし、
健康状態を申告することが義務付けられている。カナダなどのセキュリティー専門団体などからは、
このアプリには脆弱性があり、不正アクセスを招く可能性が指摘されているが、中国側、IOCなどは否定している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/860af8adc7de007d2b3cd07d41e3ca9bf4f90182