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戦国時代の日本で保有された鉄砲は、50万挺にものぼりました。この数は、同時代の世界規模で見ても突出しており、戦国時代の日本の特色でもあります。

西洋では火薬を用いた兵器が、1419年(応永26年)の「フス戦争」で初めて導入されていますが、火縄銃のような形式の火器が実戦に用いられたのは1616年(元和2年)の「三十年戦争」からでした。

一方、日本では1614年(慶長19年)に「大坂夏の陣」が起こりましたが、このとき徳川軍が用意した鉄砲は、火縄銃・最新火器を含め30万挺にものぼります。

このように、日本が高い鉄砲保有率を示した理由は、日本の職人達がヨーロッパの火縄銃をもとに国内生産を成功させ、量産化できた点にありました。