葬儀会社から賄賂を受け取ったとして受託収賄の罪に問われている神奈川県警の元警部補・加藤聖被告(48)。
2月15日に横浜地裁で初公判が開かれ、加藤被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
その上で、「神奈川県警はどこの警察署でも葬儀会社から金券をもらっていた」と”爆弾証言”。警察関係者に衝撃が走っている。

林間葬祭を実質的に経営していたのは、宮前署警部補・河合博貴容疑者(65)の妻・恵子容疑者(60)。夫妻も贈賄容疑で逮捕された。

「加藤と河合は、同じ課に所属していた先輩後輩の間柄でした。
河合は定年退職後に再任用されて宮前署で働いていましたが、大和署の刑事一課で遺体の検視を担当していた加藤と頻繁に連絡を取り合っていた。
林間葬祭とトラブルになった加藤が今年2月、自ら県警に打ち明けて事件が発覚しました」(捜査関係者)

 県立高校を卒業後に警察学校に入校した加藤。県警では、本部の捜査一課や相模原署、厚木署で強行犯捜査などを担当してきた。

「剣道の有段者で、身長も185センチ以上あります。あだ名は“ラオウ”。
機転も利くので被疑者の取り調べがうまく、調書を書かせてもピカ一です。彼の機動隊は職務質問からの犯罪検挙件数が抜群に多く、表彰されたこともあった。
県警幹部にも気に入られ、治安が悪い地域の所轄に送り込まれては活躍してきました」(県警関係者)

 だが、“凄腕刑事”の顔を持つ一方、問題行動を繰り返してきたという。

「バイブレーターを尻に刺したりした」
「部下を殴ったり蹴り上げたりするのは、日常茶飯事でした。競馬などのギャンブルも好きで大酒飲み。酔っ払うと部下を深夜に呼び出し、家まで車で送らせていました」(同前)

 機動隊の小隊長を務めていた07年には、隊員の訓練期間中に“暴行事件”を引き起こしていた。

「宿舎で酒を飲んでいたのですが、機嫌が悪かった加藤さんは若手隊員の余興がつまらなかったことに腹を立てた。一発芸のために用意された蝋燭を垂らしたり、バイブレーターを尻に刺したりしたのです」(同前)

https://bunshun.jp/articles/-/52145?page=1