“漫画の神様”の功績をたたえる宝塚市立手塚治虫記念館の来館者が年々減少している。
没後20年以上たち、手塚作品を知らない若者が増えたことが一因とみられる。そこで同館は「エヴァンゲリオン」など現代の人気アニメとのコラボを企画したり、
手塚アニメが放映されている海外からのツアー客に施設をPRしたりと集客作戦を展開している。



館内には、デビュー作をはじめ約500冊の初版本や、ベレー帽や眼鏡などの手塚氏の愛用品、漫画の下書き、アニメのコンテなど約1000点を展示。
開館後は手塚ファンが続々と訪れ、初年度は阪神大震災の影響で7年1月17日から2月末まで休館したものの約54万人が来館した。

しかし翌7年度は約28万人となるなど、来館者数は年々減少を続け、
開館から10年の16年度は約14万人と初年度の4分の1程度に。さらに開館15年の21年度は約8万6千人と、10万人を割り込んだ。
同館の前川猛館長は「最初は珍しさもあって入館してもらえたが、昔からの手塚ファンは家で作品を読んで満足していたのでは」と話す。
手塚氏が亡くなってから時がたち、手塚作品が雑誌などで連載されていたことを知らない人など、なじみのない世代が増えてきたことも一因とみられる。


https://www.sankeibiz.jp/smp/compliance/news/141110/cpd1411100650001-s.htm