白人元警察官に無罪評決 米南部の黒人女性死亡事件
https://news.yahoo.co.jp/articles/040cecc4a8b952acb9a2b86cea3e65d3f7f55801

【ニューヨーク共同】
米南部ケンタッキー州ルイビルで2020年3月、黒人女性ブレオナ・テーラーさん=当時(26)=が
警察官に撃たれ死亡した事件で、発射した銃弾が隣人の部屋に達したとして
故意に危険な行為に及んだ罪に問われた白人の元警察官ブレット・ハンキソン被告(45)=事件後免職=に対し、
州地裁の陪審は3日、無罪の評決を出した。

検察側は無罪評決に原則として控訴できず、無罪が確定する見通し。

被告ら警察官3人は20年3月13日、薬物捜査の一環でテーラーさん宅に踏み込み、
一緒にいた男性が3人を侵入者だと思い発砲。被告らが応戦しテーラーさんは銃弾を受け死亡した。


ブリオナ・テイラーへの銃撃事件
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%8A%83%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6

2020年3月13日、ケンタッキー州ルイビルに居住していた救急救命士のブリオナ・テイラーは、
自宅のアパートで交際相手と過ごしていたところ警官隊が玄関を押し破って突入してきた。
暴漢の侵入と勘違いした交際相手が発砲すると銃撃戦となり、8発の銃弾がブリオナ・テイラーに当たり落命した。
事件後、ブリオナ・テイラーと交際相手に特段の落ち度はなく、
警察が警告なしにアパートへ踏み込んだこと、そもそも突入目標の住所の情報は誤りで、
警察が行方を追っていた容疑者は既に拘束されていたなど警察側の重大なミスが明らかになった。

ブリオナ・テイラーの遺族は、ルイビル市を相手取って裁判を起こした結果、
2020年9月15日、ルイビル市が遺族に1200万ドルを支払い、市警が再発防止に取り組むことを条件に和解した。

2020年9月23日、大陪審は事件に関与した警官3人のうち1人を無謀な危険行為の罪など3件で起訴、
残る2人は不起訴とした。 抗議運動を警戒したルイビル市当局は、同日夜21時に外出禁止令を出したが、
抗議運動参加者と警察や州兵との間で散発的に衝突が発生した。
翌9月24日には、穏やかに始まったデモ行進が次第に騒乱状態になり警官隊と衝突。
警官2人が銃撃を受けて重傷、銃撃を行った容疑者を含むデモ参加者127人が逮捕された。