基礎代謝は20代から50代でほとんど変化せず

 人間は摂取したエネルギーを消費することで生きています。エネルギー消費には3種類あり、「基礎代謝」、「食物の消化吸収」、そして「身体活動」です。基礎代謝は、生きていく上で臓器などが自然にエネルギーを消費することを意味し、食物の消化吸収は食べる時に使うエネルギー消費、身体活動は家事やスポーツなど身体を動かすことに伴うエネルギーの消費です。これら三つを合わせたものが代謝、すなわち総エネルギー消費です。

 これまで主に注目されてきたのは基礎代謝でしたが、基礎代謝が総エネルギー消費に占める割合は50〜70%に過ぎません。そこで今回、その他二つの食物の消化吸収と身体活動を合わせた総エネルギー消費量に着目したところ、20代の若者も中高年も、1日に消費するエネルギーはほとんど変わらないことが浮き彫りとなったわけです。

なお今回の調査では、基礎代謝に関しても実は20代から50代までほとんど変化がないことが分かりました。