納税の本当の意味と「機能的財政論」:中野剛志「奇跡の経済教室」最新講義第2回

なんでお金には価値があるのか?
その答えは何かと言うと、それが「税」なんです。

国家が納税義務を課していて、そのための支払い手段としてお金を使っているから、お金に価値があるのです。

そう考えると、例えば、無法地帯になったような国では、お金が通用しなくなる理由がわかります。政府がしっかりしていない国家だと、国内で「外貨」、例えば米ドルが流通したりしていますよね。それは、国家にちゃんとした徴税権力がないからです。例えば、ソ連が崩壊してロシアになった時、ロシアはハイパーインフレになりました。要するに通貨の価値がなくなった。これはソ連が崩壊して、ロシア政府が混乱したからです。

「お金はグローバルに動くんだ」とか言われている割には、お金って、ユーロみたいな例外を除けば、基本的にドルとかポンドとか円とか元とか、国家単位で定められていますよね。なんでお金は国家単位なんでしょうか?なんで「世界通貨」は無いのでしょうか?

その理由は、最終的にお金の価値を担保しているのが、国家の徴税権力だからです。 
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