「柴犬好き」フランス人が口々に語る大きな魅力

2022年5月15日 10時0分

東洋経済オンライン

パリで大型犬を飼うのは大変

私自身はずっと前に犬を飼っていました。コリーとベルジアン・シェパードのミックスのオスでした。セーヌ川沿いをよく散歩させたものです。とても美しい犬で、通りではいつもほめられていました。

でも、パリでこのような大きな犬を飼うのは簡単ではありませんでした。定期的な散歩と運動が必要だったからです。犬を走らせることは大事ですが、同時につねに見張っていないといけません。ある時などは大変なことになりました。

考え事をしながらセーヌ川沿いを散歩させていたのですが、サン=ルイ島に来たところでふいに犬がいないことに気づいたのです。つい先ほど黒いメス犬を追いかけて階段を上って姿を消したのを見ていました。私も階段を上がりましたが、そこからどちらの方向に行ったのかは全然わかりません。

それから6カ月間迷子のままでした。ある日、電話がかかってきました。犬は13歳の少年のところにいたのです。その家族は数カ月経って飼い続けるのが難しいと思い始めたということでした。私の犬は大喜びで私の元へ帰ってきました。

この話からは、パリのアパートで大型犬を飼うのは簡単ではないこともわかります。実際、ここ何年かで変化がありました。大型犬が以前より少なくなっているのです。最近のトレンドはあらゆる種類の小型犬です。犬が疲れている時はバッグに入れて連れて行くことができますし、公共交通機関に連れて乗ることさえできるのです。

バッグやバスケットに入れた小型犬や、盲導犬・介助犬は、運賃無料で公共交通機関を利用できます。2016年6月から、乗る時に「割引運賃」チケットを買って、ひもにつないで口輪をすれば、大型犬も地下鉄に乗れるようになりました。

https://news.livedoor.com/article/detail/22165168/