原発処理水、放出計画了承 規制委、着工には地元同意必要
2022年5月19日 05時05分 (5月19日 05時05分更新)

 原子力規制委員会は十八日の定例会合で、東京電力福島第一原発の汚染水を浄化処理した後の水を海洋放出する実施計画について、安全性に問題はなく政府方針の要求を満たしているとした審査書案を了承した。一カ月間の意見公募(パブリックコメント)後、七月中にも認可する。

 実施計画は設備の設計や放出方法、放出後の環境や人への影響などを盛り込んだ。規制委は東電から申請があった昨年十二月以降、十三回の審査会合を重ねたが、大きな変更はないまま認めた。

 処理水を沖合一キロに放出する主要設備の海底トンネルの工事を始めるには、規制委の認可後に原発が立地する福島県と大熊、双葉両町の事前了解が必要。東電は着工を六月中と計画していたが、七月以降にずれ込むことが確実となった。

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