米紙が追跡「初音ミクと結婚した日本人男性はどんな暮らしを送っているのか」(クーリエ・ジャポン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5bccbd0f31fdd8597a4ffed9d55b69877187ceae
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2018年に人気キャラクター「初音ミク」と結婚式を挙げた日本人男性は、世界中のメディアで取り上げられた。あれから約4年、アニメや漫画、ゲームのキャラクターといった架空の存在に魅力を感じる「フィクトセクシュアル」の人々について米紙「ニューヨーク・タイムズ」が伝えている。

近藤顕彦(38)は、ほぼどこにでもいる普通の日本人男性だ。感じも良く、話しやすい。友達もいるし、安定した職に就いているし、スーツとネクタイ姿で仕事に行く。

ただ一つ例外がある。近藤は、架空のキャラと結婚しているのだ。

愛する相手は、初音ミク。ターコイズ色の髪でコンピュータに合わせて歌うポップ歌手で、レディー・ガガのツアーに参加し、ゲームの主人公になったこともある。近藤は10年にわたるミクとの交際期間中、重いうつ状態から救われたといい、2018年には東京で小さな非公式の結婚式を挙げた。白をまとった人形のミクとお揃いのタキシードを着た。

近藤はミクを愛しており、刺激や安らぎをもらっているという。ミクの人形たちと一緒に食事をし、眠り、映画を見る。こっそりロマンチックな旅行に出かけて、インスタグラムに写真をアップすることもある。

人にはおかしい、もしくは悪いことだと思われていることはわかっている。この記事を読んでいる読者からも、目を覚ませと言われるんじゃないか、とも。ミクは現実の存在じゃないとわかっている。だが、ミクに対する気持ちは本物なのだという。

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