(抜粋)
――栄養ドリンクやサプリメントの広告は今も、「抗酸化物質で過剰な活性酸素を除去する」ことが大切だとアピールしています。

栄養ドリンクやサプリメントに入っていて、これまで疲労回復に効くとされていた物質のほとんどは「抗酸化物質」です。

抗酸化物質によって抑えることができるのは疲労感だけで、体中の「疲労」はそのまま残る。それなのに、抗酸化物質で疲労感を抑えたまま働いたり、運動し続けたりしたらどうなると思いますか。無自覚なまま全身に疲労がたまり、ある日ぱったり倒れてしまう。最悪過労死に至ります。

――今のところはまだ、疲労回復物質は見つかっていませんか?

見つけましたよ。
「ガンマーオリザノール」という米ぬかの成分と、納豆とチーズに含まれている「ポリアミン」です。
あとは「ビタミンB1」も、不足すると本当に疲労することが分かりました。
ただし、たくさん取れば良いというわけではない。

しかも残念なことに、“地味”ですよね。ガンマーオリザノールもポリアミンもビタミンB1も、特に新しい成分というわけでない。うなぎやニンニクと比べても、パッとしない(笑)。

https://diamond.jp/articles/-/284501