福島県の桃の主力品種「あかつき」の収穫始まる
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220725/6050019460.html

全国有数の桃の産地福島県の主力品種、「あかつき」の収穫が始まり、本格的な桃のシーズンが到来しました。

「あかつき」は、県内で生産される桃の半分ほどを占める主力品種で、毎年7月下旬から収穫が始まります。

このうち、国見町の桃農家、徳江忠さんの1ヘクタールほどの畑では2日前から本格的な収穫が始まりました。

畑では、25日朝も、家族や地域の人など4人で、濃いピンク色になった桃を1つ1つ、丁寧にもぎとっていました。

徳江さんによりますと、先月末から今月上旬にかけて暑い日が続き、日照時間も長かったため、例年よりも甘みが強くなっているほか、ここ数日は雨が続いたため、よりジューシーな味わいになっているということです。

徳江さんは、「おととしはモモせん孔細菌病、去年は遅霜と被害が相次いだので、ことしこそはと思って収穫しています。皆さんにぜひ食べてもらいたいです」と話していました。

一方、収穫した桃が運ばれる共選場も作業に追われています。

桑折町にある共選場では、25日朝も、収穫されたばかりの「あかつき」が次々に持ち込まれていました。

持ち込まれた「あかつき」は、手作業で傷などがないか確認したあと、光センサーを通して糖度を調べ、等級別に、段ボールに箱詰めされていました。

また、共選場には直売所が併設されていて、午前中から、客が長い列を作っていました。

仙台市から夫婦で買い求めに来た男性は「福島の桃といったらあかつきだと思うので、朝早く家を出て買いに来ました」と話していました。

JAふくしま未来桑折営農センターによりますと、「あかつき」の出荷は来月10日ごろまで続き、桑折町での出荷量は、過去3年間で最も多くなる見込みだということです。

営農指導係の菅野亮一さんは「農家の方も、特にあかつきには思い入れが強く、私たちも自信を持って出荷しているので、ぜひ多くの人においしい夏の果実のモモを楽しんでもらいたいです」と話していました。