富野由悠季監督が『G-レコ』で描きたかったのは“宇宙開発全否定”の物語。まったくプレイしないというゲームのことも聞いてみた
https://www.famitsu.com/news/202207/30269843.html

富野あのね、アニメ関係のスタッフから袋叩きに遭うことを言います。

たとえば女性キャラクターでは、ほかのアニメに出てくる美形の女性キャラクターとは違う声優を使ってるんです。いわゆる“かわいい声”の人は使っていません。あれだとみんな同じに感じませんか。7人か8人いたって。
アイドルブームでわかるとおり、同じようなコを13人連れてきたら全部わかんなくなるでしょ? それはやっぱりおかしいよね。グループだとみんな同じにしとかなきゃいけないから、個性はいらないってことだと思うんだけど。芸能プロダクションも冷酷なところがある。みんな並べて売るんだから、女の子たちに「お前だけじゃないんだよ」って言ってるようなものだよ。あの冷酷さを僕は持てない。

――“声”がかなりのウェイトを占めているとお考えなんですか?

富野かなりそうです。なので今回、声優さんの選定はやっぱり間違ってなかったなと思っています。皆さん、基本的にそれぞれの個性を活かして演じていただいています。

――登場人物のキャラクター性について、演者がそこまで大きなウェイトを占めているというお考えだというのは意外ですね。

富野これはアニメに限らなくて、実写の監督もそうなんだけども、みんな女性の趣味がワンパターンなんですよ。つまり、そのときヒットしてる人気のある女優を使い過ぎる。
昨日あっちの映画にも出ていた女優を、お前が撮る映画でまで使うのやめなさいよっていう考えかたをしない人が多いですね。そういう使いかたはキャラクターをいちばん活かす方法ではないと感じます。

だからそれはいちばん最初の『機動戦士ガンダム』のときからなるべく避けるようにしています。ファーストガンダムのときにいた音響監督(松浦典良氏)が耳のいい人で、声優さんに対する固定された趣味を持っていない人だったんです。いわゆる新人とか、未経験みたいな子を平気で連れてきましたね。

――耳がいいというのは「このキャラクターにはこの声優さんが合っているはず」ということでですか?

富野そう、合ってる。「まさかこの子に?」って最初に思った典型的な例が戸田恵子さん



かなりボリュームのあるインタビュー記事だからソースで読んでくれ