社長メッセージ、8割弱が「忖度で理解したフリ」 現場を理解したメッセージが必要

 クリエイティブパートナー事業を提供するレンズアソシエイツ(名古屋市中区)は、経営者に関する実態調査を実施した。経営者から「組織の方向性」に関して、明確にトップメッセージが発信されていると思う人は72.2%だった。一方、トップメッセージに納得していない理由を尋ねたところ、「現場のことを理解していないように感じるから」(88.9%)が最多となった。

 以下、「自分が考えている方向性と合致しないから」(33.3%)、「コロナなど社会の不安定さを考慮し切れていないから」(22.2%)と続く。また、納得していなくても、77.8%が「忖度で理解したフリ」をしていることが分かった。

 また、明確にトップメッセージが発信されていると思う人は72.2%に、経営者から発信されている会社の方向性から、自身の仕事の方向性もイメージできているか聞いたところ、38.7%ができていないことが分かった。

 「組織の方向性」を明確にすることが重要だと思う理由を尋ねたところ、54.1%が「経営側と従業員側で同じベクトルで進めるから」と答えた。その他、「自分の仕事の方向性を認識でき、パフォーマンスが上がると思うから」(38.8%)、「エンゲージメントが上昇すると思うから」(36.5%)が上位を占めた。

 調査はインターネットで、全社的にテレワークを実施している従業員数100人以上の企業の一般社員104人を対象に実施した。調査期間は7月15日。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddae5f2f9865e36102ef406eaf55cb6c385d4165