安倍元総理大臣が亡くなったことを受けて、東京都教育委員会は先月、都立の全学校に対し、通夜と葬儀にあわせ半旗の掲揚を促す文書を送っていたことがわかりました。教育基本法は特定の政党を支持・反対する政治的活動を禁じていて、都の教育委員会は「事務連絡を転送しただけで強制する意図は全くなかった」と説明しています。

東京都教育委員会によりますと、安倍元総理大臣が銃で撃たれて亡くなったことを受けて、先月11日、高校や特別支援学校など都立の全学校255校に対し、通夜と葬儀にあわせ半旗の掲揚を促す文書をメールで送ったということです。

実際にどのくらいの数の学校が対応したかは把握していないということです。

都の総務局は同日「半旗の掲揚につき、特段のご配慮をお願いいたしします」などと半旗の掲揚を促す事務連絡を各局などに送っていて、都の教育委員会はこれを受けて学校に対し文書を送ったということです。

教育基本法は特定の政党を支持・反対する政治的活動を禁じています。

都の教育委員会は「庁内の各局と同様に通常の事務連絡として対応し転送しただけだ。半旗を掲揚するかどうかは各学校の校長の判断で、強制する意図は全くなかった」と説明しています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220808/k10013759301000.html