https://news.yahoo.co.jp/articles/9bb9fa0c894cca9f7ca250489433bbfa9683f7f4
オミクロン対応の新ワクチン、9月から18歳以上に無料接種へ…開始前倒しで調整

 政府は新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対応した新たなワクチンについて、10月半ばを想定していた接種開始を9月中に前倒しする方向で調整に入った。
従来のワクチンを2回以上接種した18歳以上が対象で、無料で受けられる「臨時接種」とする方針だ。専門家分科会での審議と薬事承認を経て正式決定する。

 政府は現在、重症化予防を目的にした新型コロナワクチンの4回目接種を60歳以上と基礎疾患がある18歳以上などに限定している。
新たなワクチンは、18歳以上で2回以上接種を終えていれば誰でも接種でき、大幅に対象が拡大する。

 新ワクチンは、中国・武漢由来の従来株に対応した現行ワクチンと、オミクロン株の初期に流行した系統「BA・1」に対応する成分を組み合わせた「2価ワクチン」と呼ばれるタイプだ。
専門家は「現役世代にも感染や発症を防ぐ効果が期待できる」との見解を示している。

 米ファイザーと米モデルナはそれぞれ新ワクチンの承認申請を厚生労働省に行っており、政府は承認が行われ次第、9月中に輸入を開始し、速やかに接種体制を整える方針だ。

 新ワクチンは現在主流の「BA・5」にも一定の効果があると期待されるため、政府はまずは、いち早く利用可能なワクチンに切り替えることを優先した。

 ただ、両社は今月下旬になってから、米食品医薬品局(FDA)に対し、従来株と「BA・5」に対応した2価ワクチンの緊急使用許可を申請している。

 内閣官房のまとめ(28日現在)によると、ワクチン接種率は、2回目接種までは国民全体で81・1%と高いが、3回目では64・3%にとどまる。対象が限定される4回目接種は、60歳以上で53・6%となっている。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220824/k10013784921000.html
モデルナ オミクロン株対応ワクチン アメリカで緊急使用を申請
アメリカの製薬会社モデルナは、新型コロナウイルスの変異ウイルスでオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについて、FDA=アメリカ食品医薬品局に緊急使用の許可を求める申請を行ったと発表しました。

製薬大手のファイザーなどもオミクロン株対応のワクチンの申請を行っていて、秋以降の接種を見据えた製薬会社の動きが相次いでいます。

モデルナは、23日、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応するワクチンについて、緊急使用の許可を求める申請をFDAに対して行ったと発表しました。

ワクチンは、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプで、18歳以上の追加接種について申請を行いました。

モデルナは現在、ワクチンの臨床試験を進めているとしていて、FDAの許可が得られれば、9月にもワクチンを出荷できるよう、準備しているということです。

今回のモデルナの申請は、22日に発表された製薬大手ファイザーなどの申請に続くもので、アメリカでは秋以降の追加接種を見据えた製薬会社の動きが相次いでいます。