安倍晋三元首相の国葬を巡り政府は6日、全体の費用概算を公表した。岸田文雄首相は「国葬終了後にしか明らかにできない」としていたが、方針を転換。
周辺は「前日(5日)の菅義偉前首相(衆院神奈川2区)の助言が奏功したようだ」としている。首相のアピールしてきた「聞く力」がようやく形になった格好だ。

岸田首相は8日にも行われる国葬の国会閉会中審査への出席を表明している。一方で答弁書の準備への具体的な指示は出さず、
関係省庁には「審査では従来見解の繰り返しになって火だるまになるのでは」などと懸念が広がっていた。

関係者の話を総合すると、菅氏は「分かる範囲で数字をまとめて早めに明らかにしてはどうか」と助言。
「最終結果とくい違いが生じるかもしれない」との首相の不安に対し、「動いても動かずとも批判されるのなら動くべきだ」
「実際(の金額)は(事前積算より)減るかもしれない」と返して励ましたとされる。

https://www.kanaloco.jp/news/government/article-935448.html