苦境の岸田首相、外交・経済に活路 「政局より政策」で目先転換狙う

岸田文雄首相は14日の経済財政諮問会議で、物価高に伴う追加経済対策の議論を指示した。19日には国連総会出席のため訪米する予定。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題と安倍晋三元首相の国葬への強烈な逆風で苦境にあえぐ中、「政局より政策」をアピールして目先を変え、活路を見いだしたい考えだ。

 「経済対策を来月中に取りまとめる。対策が最大限の効果を発揮するための知恵と工夫について議論していただきたい」。首相は諮問会議でこう求めた。これに先立つ政府・与党連絡会議では訪米に触れ、「ウクライナ侵略で試練を迎えている国連が役割を果たせるよう積極的に働き掛ける」と意気込みを語った。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2022091401084