英議会が、エリザベス女王のひつぎが安置されている議会議事堂のホールに中国政府の代表団が追悼に訪れるのを拒否したと、
英BBC放送が16日報じた。ホールは英下院、上院の両議長などが共同で管理している。
英中関係の悪化が加速する可能性がある。

英政府は昨年3月、新疆ウイグル自治区での人権侵害への関与を理由に中国当局者への制裁を発動し、
中国側が英議員の中国への入国を禁じて対抗。英議会では中国への反発が根強い。

BBCによると、下院のホイル議長が、ホールへの立ち入りを求める中国政府の要請を拒んだとみられている。

一方、議事堂近くのウェストミンスター寺院で19日に営まれる国葬には、中国から王岐山国家副主席が参列する見通し。
英議会には国葬への参列にも反対する声があり、一部の議員らはクレバリー外相に、
中国政府の代表を国葬に招待するのは「不適切」だとする書簡を送っている。

中国外務省の報道官は「英国はホスト国として、
ゲストを受け入れる際の適切なマナーや外交儀礼を分かっているはずだ」と述べ、英議会の動きをけん制した。

https://www.nikkansports.com/general/news/202209160001411.html