https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1037055
ひろゆき氏の返答「名護市で基地容認派の市長が勝ってる」は誤り 渡具知氏は賛否を明言せず【ファクトチェック】

インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者のひろゆき(西村博之)氏が6日、「2022年の名護市長選挙では、基地容認派の市長が勝ってるのをご存知(ぞんじ)ないのですか?」とツイッターに投稿した。しかし、当選した渡具知武豊市長は辺野古新基地に賛否を明言せず「見守る」立場で、ツイートは「誤り」だ。
本紙記者が5日にツイッター上で取材を申し込み、「沖縄の人々が民主主義に則(のっと)って何度反対を示しても、日本政府がそれを踏みにじって」と記したのに対して6日に返答があった。この返答のツイートは1万7千件以上、「いいね」やリツイートされた。
ひろゆき氏は「もう少し、勉強された方がよろしいかと思います。それとも名護市民の民意は踏み躙(にじ)っても良いのですか?」とも書いた。本紙記者が尋ねた謝罪や撤回には言及しなかった。

 渡具知市長は18年と今年の2回の市長選で、国と県の係争を「注視する」「見守る」と公約して当選した。今年1月の当選翌日、報道各社のインタビューでは「基地に反対しているが私に票を投じた人がかなりいた」との認識を示した。

 ひろゆき氏は3、4両日、米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪ね、新基地建設に抗議する座り込みが3011日に達したことを示す掲示板について「0日にした方がよくない?」などと投稿した。座り込みという言葉の独自解釈を基にしたといい、居合わせた市民から「24時間でないと座り込みは成立しないのか」などと反論されていた。

 ひろゆき氏の名護市長選に関するツイートは、本紙がNPO「ファクトチェック・イニシアティブ」(FIJ)のガイドラインを参照してファクトチェックした。