ドラッグストアで居合わせた男性に暴行を加えて死亡させたとして傷害致死の罪に問われた男の判決公判が13日開かれ、富山地方裁判所は男に懲役5年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

判決を言い渡されたのは、高岡市伏木国分の無職、石田和希被告(25)です。
判決によりますと石田被告は、去年8月、高岡市内のドラッグストアで店に居合わせた別所和路さん(当時46)の顔や身体を殴る、蹴るなどの暴行を加え死亡させたとされています。

公判で石田被告は、「なんやコラ」と怒鳴られ、一緒にいた交際相手と自分に身の危険を感じて対抗したと正当防衛を主張していましたが、13日の判決で細野高広裁判長は「相手が近づく動きに応じて暴行を加えていること」などから、防衛の意志が認められるとしながらも、「命の危険性が高い頭部を拳で殴打する必要性はなかった」として、正当防衛ではなく過剰防衛が成立するとしました。
そのうえで、検察側の求刑6年に対し懲役5年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

石田被告の弁護人は、控訴について「判決を精査してから検討する」としています。

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