2022年版の自殺対策白書では、新型コロナウイルスの流行前後で、自殺者数の変化を分析した。

 女子中学生・高校生の自殺者が20年に急増し、21年も増加していたことが分かった。

 白書によると、コロナ流行前の19年、女子中学生の自殺者は46人だったが、感染拡大後の20年は69人、21年は74人に増加。女子高校生は20年が140人、21年が145人で、19年の80人と比べ1.8倍に増えていた。

 日本の自殺者数は、全体で見れば09年から19年にかけて減少したが、児童生徒は16年から増加傾向が続いている。

 白書は「2020年の自殺率の上昇は欧米の先進国に見られない特徴的なもの」と指摘。若い女性の原因や動機について、中学生は「学校問題」「家庭問題」、高校生は「学校問題」「健康問題」に該当する人が増えたとしている。

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