東浩紀らの定義によるセカイ系

インターネット上で流通した「セカイ系」という言葉が活字出版物上に現れるようになったのは2004年頃からだとされているが、これ以降はインターネット外でも様々に論じられるようになる。
その際、盛んに参照されたのは、サブカルチャーを論じる批評家として注目を集めていた東浩紀を中心に発刊された『波状言論 美少女ゲームの臨界点』編集部注によるもので、前島賢もこの同人誌の編集者であった。
それによればセカイ系とは「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」
などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」であり、代表作として新海誠のアニメ『ほしのこえ』、高橋しんのマンガ『最終兵器彼女』、秋山瑞人の小説『イリヤの空、UFOの夏』の3作を挙げ、肯定的な評価を与えた。




新海誠監督「すずめの戸締り」で3.11を正面から描いた 風化恐れ「焦りのような気持ちが1つあった」
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