女湯をのぞいたなどとして退学処分になった静岡県立浜松商業高校(浜松市中区)の元生徒3人が県に処分取り消しを求めた訴訟で、県教育委員会は14日、うち1人の処分取り消しを命じた静岡地裁の判決が確定したと発表した。同校は近く、この生徒の卒業を認定する。

判決によると、3人は昨年、水泳部の大会で他の生徒と富士市内のホテルに宿泊。一部の生徒が女湯をのぞくなどした。退学処分となった3人のうち、1人について近くにいただけとして、処分の取り消しを命じた。

地裁判決を受けて、元生徒2人と県がそれぞれ控訴していた。東京高裁はいずれの控訴も棄却し、3日付で地裁判決が確定した。

県教委高校教育課によると、処分取り消しになった生徒は当時3年生で、地裁から処分の執行停止が認められ、定期的に通学させて個別指導していたため、卒業を認定できるという。池上重弘教育長は「今後は事実関係を今まで以上に丁寧に確認し、指導内容を判断するよう各学校に指導する」とコメントした。元生徒への謝罪などはなかった。
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