戦死したロシア兵をロシア軍が焼却した疑い、証拠隠滅か 占拠していたウクライナ南部ヘルソン州で

 ロシア軍が今月11日まで占領していたウクライナ南部ヘルソン州で、
戦死したロシア兵らを焼却していた疑いが浮上している。英紙ガーディアンが21日に報じた。
米政府系団体はウクライナ市民ら220人以上が行方不明になっていると指摘。
ウクライナがヘルソン州西部を奪還して10日が経過し、戦争犯罪の実態が徐々に明らかになっている。

 ガーディアンが伝えた複数の地元住民の証言によると、ウクライナ軍の反転攻勢が激しくなった今夏以降、
ロシア軍は死亡した自軍兵士を袋詰めにしてトラックでごみ処分場に搬送し、遺体を燃やしたという。
焼却の時間帯は立ち入りが禁じられ、知らずに入場した住民は殴打された。
遺体を燃やす臭いは近隣の住宅地に広がっていたとされる。

 ウクライナ保安当局は、ロシア社会の動揺を防ぐため遺体焼却によって人的損失の証拠を隠滅しようとした疑いがあると指摘。
ロシアのショイグ国防相は9月21日、5937人の死者が出たと発表したが、
米欧の国防当局は実際の犠牲者は数倍に上ると分析している。

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