中国・アラブ、対米で結束 初の首脳サミット、習氏存在感

 【カイロ=蜘手美鶴、北京=石井宏樹】中国の習近平(しゅうきんぺい)国家主席が七~九日、約六年ぶりにサウジアラビアを訪問し、アラブ諸国の首脳らと会談した。サウジをはじめとする中東各国では、中国と同様に、人権問題などで米国と対立する国も多く、バイデン米政権以降、米国の影響力が低下しつつある。一方で中国は経済力を武器に中東での存在感を増したい思惑がある。

 習氏の飛行機は七日昼、サウジのジェット機数機にエスコートされ、首都リヤドの空港に着陸。駐機場でファイサル外相が出迎え、上空ではジェット機が中国旗の赤と黄の煙をたなびかせて歓迎した。出迎えが地元知事だけだった七月のバイデン大統領初訪問時とは対照的で、中国を重視するサウジの姿勢が際だった。

 八日の中国・サウジ首脳会談後の共同声明では、サウジが「(中国大陸と台湾を一つの国と捉える)一つの中国」原則を支持、内政問題への相互不干渉や原発分野での協力-などを盛り込み、包括的な戦略パートナーシップに合意した。九日には産油国でつくる湾岸協力会議(六カ国)やアラブ連盟(二十二カ国・地域)との初のサミットが続き、中国が存在感を見せつけた。

 中国にとって中東は...


https://www.chunichi.co.jp/article/598240


世界がどんどん正義の中国側へ
悪の日本これどーすんの…