今年6月、ドイツの首都ベルリン近郊の地方裁判所。地元に暮らす101歳の男に禁錮5年の判決が下った。
罪状は3500人の殺人ほう助。

男は第2次大戦下の約80年前、ナチス親衛隊の下級隊員で、ユダヤ人らが虐殺された強制収容所の看守だった。
戦後は家族にも過去を語らず平穏な人生を送ってきたが、ついに追跡の手が伸びた。
ドイツでは近年、ナチス戦犯の訴追を容易にする司法判断が出され、90歳を超す被告の裁判が相次ぐ。
高齢化で追及は時間との闘いになり、捜査は数年後に終わるとみられるが、当局は国内外に残る資料を駆使して最後の1人まで追う構えだ。

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