【立方体の2本の対角線、どちらが長い?】中学生の正答率に衝撃…算数・数学の間違いを直せない子どもたち

 本稿では、最近の子どもたちは算数・数学の間違いを直せない傾向が顕著であることを公的な大規模試験結果などから紹介し、その背景と対策を考えたい。

【数学間違い探し】大学生でも間違える計算「40-16÷4÷2」の答えは?

 様々な科学の発展の歴史を振り返ると、間違った仮説や失敗した実験がきっかけとなって画期的な発見や発明に繋がった例は数多くある。要するに、人間は神様でないので間違いは必ず起こる。その間違いを見付け、間違いを正すことが大切なのだ。それは、子どもの頃から育むべき重要な課題である。

 しかし、「理解」を疎かにして「暗記」だけの学びが浸透した結果、そのような学びがまったく育まれないまま大学生になってしまう者が相当多くいる。

 そのような傾向は技術立国日本の将来にとって、暗雲が垂れ込める事態であると言いたい。筆者が最近、『中学生から大人まで楽しめる 算数・数学間違い探し』(講談社+α新書)を上梓したのはそのような背景がある。
 最初は、2012年の全国学力テスト(全国学力・学習状況調査)に次の問題が出題された。赤いテープと白いテープの長さについて、

 「赤いテープの長さは120 cmです」
「赤いテープの長さは、白いテープの長さの0.6倍です」

 という前提で、次に示す図から適当なものを選択させる問題。

 「3」と回答した生徒が50.9%もいる半面、正解の「4」を回答した生徒は34.3%しかいなかった。もとにする量と比べられる量の表現について、小学生がほとんど理解していないことを示す結果である。

 その根本的な原因を探ると、以下の(1)、(2)、(3)、(4)の4通りの表現は、「…」をもとにする量として、「~」を比べられる量として、意味としては同じことを述べている。しかし、それらの関係をきちんと理解していない子どもたちにとって、それら4つの表現で混乱してしまうのである。
https://i.imgur.com/4rqIYkr.jpg

後はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc1cb3b931c987c3b88f63c3984a60346d1d5eb6?page=1